THOUGHTS

“日新”月歩~シャーリング屋の熱い思い~

2004年7月12日

私の持論として、「まずは質より量」という事があります。
例えば、1つの仕事が与えられたとします。その時に質的な事をあーだ、こーだと考えている間に量をこなすということです。量をこなしていない人は、自分の狭い経験の範囲内でしか、良し悪しを判断する事が出来ません。しかし、量をこなしてみると間違いなく質的な判断が数倍確かになります。

あの有名なモーツァルト、バッハ、ピカソ等、全ての達人に共通していることは人間技とは思えないほどの膨大な量の作品を残している事です。量をこなすという事は、馬鹿の一つ覚えのようなイメージがありますが、その反復がおのずと質的な変化を生むと思います。

但し、漫然と量をこなせばいいわけではありません。常に意識的に一回一回のフィードバックを自分自身に行う事は当然です。分かり易い例で言えば、バスケットボールのゴールに対して同じ位置から10000回打つのと、いろんな位置から10000回打つのと、どちらの方が最終的に上達できるのかと言うと、同じ位置から10000回打った方が間違いなく、いろんなシュートが可能になります。それは自分の中に基準値ができるからです。同じ事を繰り返しているようで、実はすさまじい情報量を積み重ねていて、それがおのずと上達につながっていくと思います。