2004年6月2日
行動は感情を生む
以前聞いて、なるほどと思った話をご紹介させて頂きます。
「人間は感情の動物である」と言われている通り、私たちは感情が激しくなるとつい荒々しい言葉を遣い、粗暴の行動に出る事があります。感情が人間の行動を支配するという事です。
しかしその反面、行動が感情を変えるという事もあります。アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームスがこう説明しています。
「行動と感情は相伴うものである。あなたは自分が欲するように行動することができるだろうが、同時にそうすることによって、自分がそれを欲するように感じるようになるものである。だから、この原理に従って、もしあなたが上機嫌でいたいと思うのだったら、嬉しそうに座り、嬉しそうに周囲を見回し、もう自分は上機嫌になっているかのように話したり行動したりすることである」
分かり易い身近な例として、まず、鏡を見ながら数分間怒った顔をしてみて下さい。大抵の人は自分が不愉快になり、本当に怒っていることに気付くと思います。次に鏡を見ながら、胸を張り数分間できるだけ、にこやかに明るい、こぼれんばかりの笑顔をしてみて下さい。殆どの人は、自分が愉快になり本当に楽しくなっている事に気付くと思います。そして、そのままの笑顔で悲しい事を思って下さい。大抵の人はとてもそんな器用な事は出来ないと思います。
まさに、「モーション(行動)はエモーション(感情)を生む」と言われている通りです。また、行動心理学を確立したスキナーは、「喜びというのは、自分にとって楽しいものとかいいものをもらえるという予想である」と定義しています。そうだとするならば、これから起こる事が楽しい事だと思い、嬉しいとか面白いという事を口にする事によって、これからやる事の良さを強めることができると思います。
弊社社員全員が前向きに考える事ができ、明るく楽しく元気よく過ごす事が、会社全体が更に良い雰囲気になっていくと思うのです。
茂田 勝昭