2008年8月29日
シンプル
仕事を進めていく上で『シンプル』というキーワードはとても大切です。
身近な話題では「机の上」をシンプルに片付ける事。簡単なことなのですが、意外に後回しにされているのを見受けます。仕事の中心である机の上は、大事な情報が集まってきます。日々の業務に忙殺され、優先順位をつけて業務を行っているように見えて、山積みされた膨大な資料に隠れ、すぐに必要とする情報が引き出せない。また、優先順位が高いものが重なったとき、判断が鈍るといった事例も見受けます。結果、時間とコストの浪費に繋がっていきます。
個人だけが理解できる整理も企業にとっては損失です。ファイリングやデータ管理などを自分だけでなく誰が見ても理解できる形にする。多様化している会社内の情報を共通ルールに基づいてシンプルに見直す。企業は永続的に経営していかなければなりませんので、どのタイミングでも社員のポジションチェンジが出来るよう機動力あるシンプルさを求めたいものです。二社択一を図りたい。
それまで10時間かかっている業務があるとして、それが当たり前ではなく、フローチャートの見直しを図り時間短縮できるようシンプルにする。1時間でも2時間でも可能な限り効率化を図る。常に考えておくべきだと思います。
工場の安全確保のために整理整頓する。目先の片付ける時間的コストを先に考えてしまいがちではありますが、長期的な考えに基づき安全確保された環境は生産効率が高いものです。
どんな企業にも存在する独自の絶対的、普遍的だと思える文化の中にこそ、シンプルに考えるべき問題が眠っています。外的変化に順応してこそ企業価値が上昇します。変化を怖がってはいけない。現状維持は後退を意味します。水は溜まっていると腐っていくものです。固定的に感じているものこそ流動化を図るべきでしょう。
逆に新しく取り入れた方法はスタートからそれが良いとせず、1秒1秒変化を促していきたいものです。勇気ある後退も必要かもしれません。営利企業として物事をシンプルに捉え、そこに停滞感を作らない。企業は生きているのです。
取締役営業統括部長
政清 秀樹