2009年10月15日
マニフェスト
建築鉄骨材の材料を製作している弊社にとって、昨年からの不況、世界と日本の鉄鋼マーケットのギャップ、政権交代による国交省の予算削減等により、厳しい状況が続いております。
弊社のお客様であるファブリケーター様も同様であり、この状況は2・3年続くのでは?というのが大方の予想です。
さて、8月の衆議院選挙により政権が自民党から民主党に変わりました。
「なぜ交代することができたのか?」それは、新聞・TV等で報道されている通りで、国民が自民党に嫌気がさして、民主党を選んだのであって、決して『マニフェスト』を前面支持したわけではないという意見が大半です。要は「1回民主党にやらせてみようよ」という事だと思います。
しかし、最近の民主党は『マニフェスト』は選挙公約なのだから、支持率を確保するためだけに意地でも守ろうというのがありありと感じられます。
しかし、それが国民本意なのでしょうか?
答えはNOだと思います。
誰が借金をしてまで子供手当を欲しいと言ったのですか?高速道路の無料化も今の渋滞を考えたら、どのくらいの国民が望んでいるのでしょうか?他にもいろいろとあります。
ですので、民主党には国民の声をしっかりと聞いてもらい、支持率を守るためだけの『マニフェスト』の実行は止め、国全体で現状に合ったベストの選択をして頂きたいと思います。
なぜ『マニフェスト』の件に触れたかと申しますと、弊社では毎期、経営計画書を作成しておりますが、その中には企業が永続的に継続していく為の様々な目標設定があります。言うならば、会社の『マニフェスト』です。
先に申しました通り、環境は日に日に変化しております。ですから、弊社にとって大切なことは、経営計画書の目標を意地でも全て守ろうとすることではなく、原点に戻り、お客様であるファブリケーター様の喜ばれるたくさんの笑顔を見たい、会社をしっかりと成長させていき社員の喜ぶ笑顔を見たい、この2点を軸にし、柔軟に対応していくことだと思います。
この柔軟さがこの時代を乗り越え、かつ大きく成長するキーだと思っておりますので、どうかステークホルダーの皆様、今後も是非弊社に要望をどんどんおっしゃって頂きたいと思っております。
代表取締役社長
茂田 勝昭