2009年11月9日
自己否定
人は仕事でも何でもそうですが、「自分を否定する」事に慣れておらず、成功している時は自分の考えが一番であると思いますし、失敗している時でも、周りの環境のせいにしたり、運が無かったのだという外的要因のせいにしがちです。大事なのは自己を常に客観的な視点で捉え、周りの変化に適応すべく柔軟な思考をすることだと思います。
鉄鋼業は常に世界的情勢に変化を促される業界ではありますが、歴史の長い業界であるがゆえ、伝統的なかわる事のない手法、思考が多く、自己肯定の考え方が散見されます。伝統は伝統として守り行く大切なものですが、足元の世界的不況を迎えた業況を只嘆くばかりでなく、今一度自己否定をし、新しい手法、思考をすることによって現状打破が出来るのだと思います。
また、それにより成功をもたらす事が出来たとしても、「明日はどうなるかわからない」という不安、いい意味でのマイナス思考が必要で、立ち止まるとそれは停滞ではなく、後退の一歩目になってしまうと思うのです。
変化を恐れず、(無論、失敗を恐れず)前に進んでいく為に自己否定を続ける・・・
自戒の念をこめて常に心に留めておきたいと思います。
取締役営業統括部長
政清 秀樹