THOUGHTS

“日新”月歩~シャーリング屋の熱い思い~

2013年7月31日

「シェフ、ハンバーグあがりましたか?」
「ちょっと待て! もう少しだ」
「もう少しってあとどれ位ですか?」
「あと40分!!」
「えっ!すでに1時間もお待ち頂いてるんですよ。お客さんもうカンカンですよ!」
「しょうがないだろ、『シェフのこだわりハンバーグ』なんだから!」

信念や理念もしくは信条が強い事は良い事でしょうか?一般的には崇高なイメージで使用される言葉でしょうが、強すぎるのも考えものです。

世界では現在も多くの戦争が行われておりますが、その多くは強すぎる信念、理念、信条が原因です。民族や文化もしくは宗教などが元となり、これらが領土問題や資源争いなどと複雑に絡み合って起きているのが現状です。

未来の世界でも同じ事が起きるのではないでしょうか。
解決の糸口すら見いだせない現在の紛争の多さを見ても、近からずとも遠からずな予測に思えます。事実、地球に住む連邦と宇宙に住むジオンとの戦いや、専制君主政治の帝国軍と民主共和政治の同盟軍の戦いなどが起きています。空想のお話ではありますが。。。

安岡正篤という明治生まれの思想家は、物事を考える時には3つの原則を用いよと説いています。目先に捉われず長い目で、一面に捉われず多面的に、枝葉に捉われず根本的にと。強すぎる信念を持っている人は、目先の事にこだわり過ぎになり、一方通行な物の考え方に陥り、特に自分の範疇以外の物事については深い考察ができなくなるのでしょう。

「シェフ~、まだですか~?」
「あと35分!。。でも『シェフのきまぐれハンバーグ』だったら10分でできるんだけどなぁ」
                   

茨城工場

工場長