2017年2月8日
材料の価値を再認識する
弊社は加工製造業の会社です。材料を仕入れて、加工して販売する。当たり前のことですが、日々の業務の中で、毎日当たり前に使っている材料を大事にする意識は薄れてしまいがちです。ですが大事なのは、この材料を捨てずに、どれだけ売ることができるかです。仕入れた材料の量と、加工して販売できる量は当然歩留りがありますのでイコールではありません。しかし、この数字をイコールに近づけることで会社にお金が残っていきます。
例えば100円で買ったものを加工して120円、150円で売りその差で会社にお金を残す。販売して得られるお金は、材料代に比べるとほんの少ししかありませんが、この20円を積み重ねることを追求するのが加工工場の使命です。商品の販売価格、付加価値をつけるのは営業側の仕事で、工場の使命としては入ってきたものを効率よく歩留りよくやる。そのためには、当たり前のことですが、失敗をなくす、簡単に捨てずに材料を大事に使う、製品間を少しでも詰める。こういった事を愚直に実行すること、この意識が薄れてしまうと、100円で買ったものが80円とか50円でしか売れない事態になり、たちまち会社が立ち行かなくなってしまいます。
弊社が仕入れている材料は、社会情勢に影響され急に入荷しづらくなったり、価格が急騰、下落の可能性が常にあります。未来を予測して先読みして行動できれば良いですが現実的には不可能です。私たちのやる事は、「まだ材料たくさんあるから大丈夫だ」と妥協せず、製造現場としては当たり前のことを追求して儲けを出していくこと。その結果としてみんなの給料に跳ね返ってくるように努力する。この意識を忘れずに仕事をしましょう。
今年1年よろしく!!
茨城工場
工場長
吉田智光