THOUGHTS

“日新”月歩~シャーリング屋の熱い思い~

2020年2月12日

日本製鉄様の高炉、厚板ラインなど主力製造設備の休止を中心とした年間500万トン規模の生産能力削減を目論む構造改革を行うという大きなニュースが飛び込んできました。
「米中貿易摩擦に端を発する製造業向けの鉄鋼需要の減退・価格の低迷と、中国鉄鋼ミルの国内インフラ向け増産に由来する原燃料の高止まりとが同時に発生するという過去に例を見ない状況により厳しい経営環境が発生している事、中長期的に国内市場は高齢化・人口減少による建設需要の縮小が起きる事、ユーザーの海外現地生産拡大等に伴う需要の減少が見込まれ海外市場においても競合の激化が想定される為」とされています。

数十年前では想像すら出来なかった世界の動向と世界常識、世界経済の変化がものすごいスピードで今起きています。一例として挙げるならばGAFAのようなプラットフォーマーが誕生し我々の生活をも一変させました。図書館でしか手にする事が出来なかった専門的な知識が、手元にあるスマートフォンに話しかけるだけで簡単に解りやすく手に入る様になり、その検索した行為そのものがビックデータへと集積され関連性が無いと思われるような地図情報にポップアップされる。それを目にした我々は関連性に気付けないまま購買意欲を掻き立てられ購入したり、施設を利用する。アフリカなどの発展途上国が急激な発展を可能にしているのもこういった分野の技術が貢献しています。発展途上の国でさえ急激な変化の真っただ中にいるのです。

重厚長大な歴史の長い業界に身を投じていますといつまでも変わらぬ環境、商慣習がそこにある様に錯覚を起こす場面が有ります。既得権益をめぐる競合も続いていると感じます。世界が大きく変化する中、日本を中心に経済活動する我々も変化していかねばなりません。リーディングカンパニーも変化しようとしています。我々も目先のビジネスだけにとらわれず未来を見据え変化をし続けなければなりません。新しい日新シャーリングの形を創造し続けていきたいと考えています。

常務取締役