2022年9月20日
失地挽回
中尾政之さんの「失敗の予防学」の中で、失敗するという価値と、失敗という事例に対する分析やトレーニング、指針を定める重要性について述べていらっしゃいます。その中に
「失地挽回の法則」
失敗後に、いまの視点を変えてみると通転の為の別の解決策が見つけられる、転んでもタダでは起きないこと。自分の組織を成功させる為に、使命感を持って失敗に向き合うべきである。
と有ります。
最近はコロナウィルスに対する今後の方針、例えば感染者数の全数把握見直し等についても、一度決めた方針が色々な意見、立場、考え方から保身の為のフィルターのせいなのでしょう、はっきりしない議論を繰り返して、なんとなくのうちにわかりにくい内容のまま進む事が多いと感じます。
”転んでもタダでは起きないこと”の方が重要で、とにかくリーダーシップを発揮して道を指し示し、失敗したら「ごめん」と潔く謝って失敗から学んだことを迅速に活用していく事を繰り返していけば、おのずとまわりの評価は高まっていくものだと思います。
その時その時のコメンテーター的な外野の意見は、ひとまず横に置いておいて、前に進んでしまう事の方が本質的に組織を強くしてくれるのだと思います。海外がマスク生活を一足先に終了しているのも、そのトライアンドエラーを早めに終えた結果の一つであるのかもしれません。
常務取締役
政清 秀樹